
楽天銀行カードよりも楽天カードをおすすめする理由
引用元:Rakuten Bank, Ltd.
楽天銀行の口座を持っている方は、楽天銀行カードの作成が候補になると思います。
- クレジットカードとキャッシュカードが一体となっており所有するカードの枚数が減らせる
- 楽天銀行の普通預金金利がアップし、お得に貯金できる
こんな売り文句でつい作ってしまいそうになりますが、結論からいうと楽天カードとキャッシュカードは分けたほうがおすすめです。


わたしも一番最初に作成した楽天カードが、楽天銀行カードでしたが、使用しているうちに下記の点に気づき通常の楽天カードに切り替えました。
- 普段の入出金を頻繁に行いたい場合、ATM手数料が優遇された他のネットバンクなどをメイン口座としたほうが節約できるため、財布にキャッシュカードを常時入れておく必要がない(楽天銀行は貯蓄用口座としてはとてもおすすめです)
- 普通預金金利アップの優遇は楽天証券との紐づけによるマネーブリッジの優遇金利のほうが高く、併用できないため、金利アップを目的とするならマネーブリッジのほうがおトク
- 2枚目のカード作成ができるサービスの対象外となってしまう
- 楽天カードをメインカードとするなら紛失や情報漏洩リスク低減のためにも一体でないほうが安全
普段の入出金を頻繁に行いたい場合、ATM手数料が優遇された他のネットバンクなどをメイン口座としたほうが節約できる
住信SBIネット銀行やゆうちょなど、ATM手数料優遇のハードルが低く対応するATMが全国各地に多数ある便利な銀行の選択肢は他にもあります。カードを1枚にしたいというだけでその他の選択肢を排除するのはもったいないかなと思います。
特にこの辺りは後述する優遇金利に対してATM手数料が発生しては本末転倒なので重要です。
普通預金金利アップの優遇は楽天証券との紐づけによるマネーブリッジの優遇金利のほうが高い
楽天銀行カードの金利優遇は下記の通りです
楽天カードの 引き落としなし | 楽天カードの 引き落としあり | |
---|---|---|
適用金利 | 年0.02% (税引後 年0.015%) | 年0.04% (税引後 年0.031%) |
楽天証券との紐づけによるマネーブリッジの優遇金利は下記の通りです。
現行(~2022年3月31日) | 改定後(2022年4月1日~) | |
---|---|---|
適用金利 | 普通預金金利に上乗せ金利を加えた優遇金利が適用されます。 ・普通預金残高に関係なく一律、年0.10%(税引後年 0.079%)を適用 | 普通預金金利に上乗せ金利を加えた優遇金利が適用されます。 ・普通預金残高によって異なる優遇金利を適用 L普通預金残高300万円以下の部分:年0.10%(税引後年0.079%) L普通預金残高300万円を超える部分:年0.04%(税引後年0.031%) |
マネーブリッジのほうは特に引き落とし口座の縛りもなく0.1%まで上昇しますが(2022年4月からは300万円以下まで0.1%でそれを超える部分は0.04%)、楽天銀行カードは引き落とし口座を設定しても0.04%です。
この2つの優遇は併用できないため、どちらか高いほうが優先されます。
このため、楽天証券口座を持っている方が優遇金利を求めて楽天銀行カードにする必要はありません。
2枚目のカード作成ができるサービスの対象外となってしまう
楽天銀行カードは、2枚目のカード作成サービスの対象外です。
Q,楽天カードの2枚目を追加したいのですが、申し込みができないカードはありますか?
A,楽天カードをお持ちいただく際、持てない組み合わせもございます。
〈 持てない組み合わせについて 〉
- 楽天PINKカードを2枚お持ちいただくこと
- 年会費が有料となる楽天カードを2枚お持ちいただくこと
- 楽天銀行カードをお持ちの場合、楽天カードを2枚持つこと
- 楽天ANAマイレージクラブカードをお持ちの場合、楽天カードを2枚持つこと
- 楽天カードアカデミーをお持ちの場合、楽天カードを2枚持つこと
- 年会費が有料となる楽天カードは、「楽天ブラックカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ゴールドカード」を指しています。
- 年会費が有料となる楽天カードと楽天PINKカードを組合せてお持ちいただくことは可能です。
なお、アルペングループ楽天カードにつきましては、組合せに左右されずお持ちいただくことができます。
これではせっかくの使い分けのサービスが活用できなくなってしまいます。
楽天カードの2枚目発行のサービスは、国際ブランドを2種類持てるだけでなく、上位カードも2枚目として作成が可能です。
楽天銀行カードにすることにより、他のゴールドカードや国際ブランドの違うカードが作れなくなります。別の国際ブランドやゴールドカードを持つために楽天カード以外で2枚目を作成する場合、結局所有する枚数が増えてしまうため、楽天銀行カードを選択してキャッシュカードを1枚減らすことにはメリットを感じられません。
楽天カードをメインカードとするなら紛失や情報漏洩リスク低減のためにも一体ではないほうが安全
単純にカード番号だけでなく、キャッシュカードの情報まで頻繁に人の目に触れるクレジットカード券面に記載されているのは不安です。
また紛失などした場合に銀行とクレジットカードの情報を一度に失うのは怖いです。
まとめ
以上が楽天銀行カードよりも楽天カードのほうが断然良い理由でした。
キャッシュカードを楽天デビットカードにして楽天カードとは別で所有すればキャッシュカードで決済する目的は果たせますし、2枚目に楽天プレミアムカードを作成したり、通常の楽天カードをメインカードとしたほうが楽天の提供するサービスを享受しやすいです。
もちろん今回ご紹介した点が全く気にならず、楽天銀行カードのほうが良い方もいると思いますが、わたしと似た考え方の人は楽天銀行カードではなく通常の楽天カードのほうがおすすめです。
楽天カードはハピタスを経由して作成するとポイントがたくさんもらえます。


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